テトリス武闘外伝

● データメモ

【キャラクターごとの必殺技と印象】

＜ハロウィン＞

かぼちゃ頭の子供。本作の主役らしいが、特別主役という扱いは感じられない。いたずら好きな小悪魔を通り越して、性格の悪いいじめっ子のような言動が多い。｢ジャイアン｣な性格。

優秀な攻守技｢フライ｣は連発するだけでも強力。｢バンパイア｣で相手の技を封じつつ、壊滅的な打撃を与える｢ボム｣でトドメと安定した実力。守備面に不安がある点と｢ダーク｣があまり役に立たないのが難点。｢バンパイア｣は相手の手持ちのクリスタルを奪うため、相手の防御手段を奪って、なおかつ追撃できるので非常に強力と言えよう。

＜ミルルン＞

見た目はラブリーだけど、一人称が｢ボク｣なので男の子？ かまってちゃんな性格が災いしてか友達が少ない様子。セリフは人懐っこく、挨拶もできる子だけど、自分の気持ちばかり素直に出してしまうところが玉に瑕。

4ライン消す｢ミルルン｣と5ライン競り上げる｢ペンタリス｣がシンプルながらも強力。｢ハンテン｣はCPUに無効で、対人戦でもピンチ時以外はさほど怖くないので今一つ。フィールドのブロックの有無を逆転する｢スリトテ｣は、回復技に弱いもののかなりの痛手を与える。スタンダードな技なので使いやすいが、力押しなので的確に対応されると反撃され苦戦するかも。

＜シャーマン＞

原始的な出で立ちと通じない言葉で謎の存在だが、仲間の病気を治すために戦っており、決して悪者ではない。……が、対戦前の会話からも皆あまり関わりたくない様子。踊りと祈祷で奇跡を起こす力の持ち主。

瀕死の窮地でも一気に回復できるのが強みの｢モーゼ｣だが、使用後にクリスタルが浮いたり、ブロックに深い谷間ができてしまうのが悩み。しかし、2回連続で使うことでその悩みは概ね解決できる。｢カイテン｣は微妙だが、石化を送り込む｢ノロイ｣が非常に強力。ランダム効果の｢イノリ｣も面白いが、こちらが有利な状態で｢チェンジ｣や｢コピー｣が発動して逆効果となることがあるのでちょっと使いづらい。しかも、10回に1回くらいの確率で自分に技がかかるという怖さまである。

＜アラジン＞

アラビアンな少年。表情も常ににこやかで好感が持てるが、苦労や根性が嫌いという側面を持つ。お調子者で自信家。ランプの精がセリフを放つことはないが、常に行動を共にしている。｢ドラゴン｣を倒して財宝を手に入れるのが目的。

レベル１の｢シーソー｣が面白い。ただ、回復として使ってもいいし、ブロックがほとんどない状態を相手に送り付けることで、相手のフィールドを乱すこともできる。｢シールド｣もテトリスを食らった時などには重宝する。相手のフィールドを自分と同じにする｢ファックス｣は使うタイミングが難しい。ただ、｢メディーサ｣や｢ボム｣などを受けた際にまるごとお返しできるのは嬉しい。そして凶悪技｢リモコン｣！ ブロック2個を縦に積んで無理やり自殺させることが可能。 脅威！！

＜プリンセス＞

このメンバーの中では最も常識人。性格も優しい。気が強いところはあるが、ごく普通のお姫様。どんな相手にでも基本丁寧に接する。姉を助けるために｢ドラゴン｣と勝負をしに行く。

｢プリンセス｣最大の特徴は相手の技を反射する｢ミラー｣！ 残念揃いなレベル2の必殺技の中でも｢ヌー｣に次いで強力。｢ミラー｣使用中は右下に｢ミラー｣と表示されているため、確認されればバレバレなのだが、発動した時のエフェクトがないため、意外と気付かず撃ってしまう。ブロックが回転できなくなる｢マヒ｣はCOMだと落下もしなくなるので対COM戦の切り札。相手フィールドと同じになる｢コピー｣は攻めに使えないので若干使いづらい。防御特化キャラ。

＜ビット＞

明るいけど毒舌揃い。やたら煽る。説明書には｢背が小さいのでみんなにいじめられる｣と書かれているが、むしろ彼らの方がいじめっこっぽい気がする。歌を愛する陽気な小人なので無邪気なだけで悪意はない。

どれも効果にムラがある技ばかり。同じブロックしか出てこなくなる｢フィーバー｣が、大して意味ないどころか、自分が被害を受ける場合もあるのでワーストレベルの使いにくさ。一方でレベル3｢ギャング｣は優秀。相手フィールドのクリスタルを根こそぎ奪った上、クリスタルのあった場所が穴になるのも大きい。｢マンボ｣は当たりはずれが大きく、決まればメチャクチャにできる反面、失敗時の損失も大きく、むしろ逆にブロックが揃ってしまうことも。｢スターダスト｣はミスって穴だらけの時にこそ有効！

＜ニンジャ＞

｢月光忍者軍団｣の忍者。いいなずけの｢キョウコ｣がカエルの姿に変えられてしまい、元の姿に戻す薬を探し求めて旅をしている。対戦前の会話では常にクールな姿を見せているが、相手の言動によっては取り乱すことも。

非常に攻撃的。唯一の防御技である｢ヨセ｣はブロックを一切消さないため、大ピンチになってから使っても挽回できないことが多い。その代わり、攻撃面ではレベル3｢ダイナシ｣、レベル4｢メデューサ｣共に非常に強力で、特に全部石化ブロックにする｢メデューサ｣を食らうとあっという間に押し切られることも。また｢ヨセ｣のおかげでテトリス棒による連続テトリスも破壊力抜群。欠点は｢マヤカシ｣が大して役に立たない点と、相手のフィールドがガラガラだと｢メデューサ｣が撃てないこと。

＜オオカミ男＞

まさに一匹狼旅ガラス。｢プリンセス｣ではなく、その姉を慕っており、姫をさらった｢ドラゴン｣を成敗するべく戦っている。侍らしく渋い口調がカッコいいが、血気にはやったり、挑発に乗りやすかったり、一途な姫好きだったりと少し抜けたところもある。

まずは｢カット｣。効果うんぬんよりも使用した時の｢スパッ｣と斬る演出が気持ちいい！ ｢ドトン｣で残ってしまったクリスタルを除去できるので、技の相性はいい。侍なのになぜか敵と仲良くする｢ナカヨシ｣も、大ダメージを大回復に変換できて成功すると爽快。最大の問題はレベル4｢ドトン｣が非常に使いづらいこと。上手くいけば怒涛の攻撃になるが、クリスタルがフィールドにあると、変に残ってこちらが大ピンチに。それ以上の攻め手段がないのが辛いところ。しかしそこでレベル2屈指の優秀な必殺技｢ヌー｣！！ 足止めとしては最強クラスで、これを連発するのが｢オオカミ男｣最強の戦法と思われる。ただし、この戦法は対人戦で用いると絶対嫌われるので注意！

＜ドラゴン＞

このゲームのボスで｢テトリス｣が何よりも大好き。ボスとして威厳のある態度を見せつつも、倒されると使用したキャラクターによっていろいろな顔を見せる。あのお方のせいで苦労人に見えてしまう。

レベル1は｢プレス｣。まず両端を潰して中央にブロックを密集させ、そこからさらに上から3段分潰す。2つの効果でお得感のある技。レベル2は｢セレクト｣で、自分側は選択したブロックしか降らなくなる。COMが使うと棒ばかり降らせる。レベル3は｢ルーレット｣。操作攪乱系の中では最強で、コントローラーの操作ボタンの位置が全てバラバラになる。画面上に操作説明は出るもののかなり見にくく、確認している間に誤操作してしまう可能性大。そして、レベル4は｢チェンジ｣。お互いのフィールドを入れ替えるというズルのような荒技。操作するのがプレイヤーだった場合、可能な限り自分フィールドを荒らし、回復技のないタイミングを見て相手に渡してしまえば、そのまま即死も狙える極悪技だ。

＜グランプリンセス＞

｢ドラゴン｣をペット扱いする真のボス。｢プリンセス｣とはうってかわって高飛車なお姫様。高笑いと共に高圧的な態度で、到達者達を歓迎する。ちなみに全キャラクターでクリアしても、なぜ城を抜け出してこんな事をしているのかは不明のまま。

ラスボスだけあって全ての技が規格外の性能。レベル1の｢ハイパーフライ｣は下段4段を完全に埋め、強制的にテトリスさせる技。｢フライ｣と違い、石化ブロックは通常ブロックに変え、クリスタルはそのまま残すという最強過ぎる回復技。さらに相手にはテトリス分のブロックを送り込むというんだから、チート性能もいいところ。レベル2｢リバース｣はプレイヤーの左右操作と回転操作を逆にする。これはまだ並レベルの技で、落ち着けば対処可能。ただし落下スピードが上がってる時は危険な技になる。レベル3は｢ダブルス｣。送り付けるブロックの数が2倍になる。一見地味な効果に思えるが、｢ダブルス｣状態からのテトリスは瞬殺クラスの威力なので、決して侮れない。発動中、画面が見にくくなるのも痛い。｢ダブルス｣中は｢ハイパーフライ｣が使えないので、それはせめてもの救い。そして堂々たるレベル4は｢クリアー｣！ 効果は単純に全消し！ どんなボロボロなフィールドに陥れようが、これ一発で全回復してしまうという代物。ラスボスらしい完璧技です。ただ、実際には｢ハイパーフライ｣連発こそが最大の脅威。