魔法陣グルグル

† 『魔法陣グルグル』ファンなのでゲーム化万歳！ †

原作者の｢衛藤ヒロユキ｣先生は｢ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場｣の頃から知っていたので、『魔法陣グルグル』は漫画もアニメも観ていました。『グルグル』のほのぼの感は癒しですねー。キャラもクセが強くってとても良いです。正統ファンタジーでギャグ盛り沢山なところも大好きでした！

† キャラは原作通り、シナリオと設定はオリジナル †

ゲームになっても原作の魅力を損なうことなく、能天気で脱力感のある会話が随所に見られます。原作さながらの｢ニケ｣と｢ククリ｣の会話は逃さず楽しみたいところ。

ゲーム内容は、時を司る鳥｢オクロック｣の卵を闇から救い出すこと。王から褒美が出ると聞いた｢ニケ｣達が、合計13の塔に挑みます。実にグルグルらしい展開。メインはダンジョンなので、町は1つのみ。パラレル世界なのかお馴染みのキャラクターが同じ町に一堂に会して暮らして、ちょっと不思議な感じがします。顔ぶれは初期～前半まで。細かい仕草のあるグラフィックは良好。人数とセリフのバリエーションが少ないのが残念かも。

† 戦闘でプレイヤーが操作するのは｢ククリ｣のみ！ †

肝心の魔法陣による戦闘はかなり特殊！ ｢ニケ｣は自動で戦い、プレイヤーは｢ククリ｣を操作して｢ニケ｣を援護します。魔法陣は複数のシンボルを組み合わせることで様々な魔法を繰り出すことが可能です。使えるシンボルは塔をクリアするごとに増えていきます。

滑らかにアニメーションする戦闘は見ていて楽しく、｢ニケ｣の装備によって表情などが変わるのも手が込んでいるなと思いました。ただ、｢ククリ｣しか操作できないだけに、戦闘中ちょっと退屈に感じる時も。｢ニケ｣と切り替えられたら面白かったかな？ ボクシングみたいで攻守が楽しそう。

† 小学生でもクリアは充分に可能 †

難易度は一言で言うなら易しめ。時間さえかければ誰でもクリア可能でしょう。得られる経験値と次のレベルまでの経験値の曲線がいずれもなだらかなので、時間さえかければ、下級の塔でもかなり高いレベルまで上げられそうです。別にそこまでしなくても普通に進めますけどね。

† ボスの強さにムラあり †

問題はボス！ レベルなのか属性なのかよくわからないんですけど、ボスによって強さが本当にまちまちで、いきなり瞬殺級の大技を使ってくることもあれば、貧弱な攻撃しかしてこないボスもいて、楽勝か大敗かの二極でした。それとも防具の属性の関係ですかね……？ 属性の相性さえ合っていれば楽だったのかもしれません。(あまり属性いじらなかったので……)

† 個人的には気に入っている作品 †

少しゲームバランス面で気になる点があるのと、町が寂しく、ダンジョンも単調気味なのが惜しまれますが、グラフィック・音楽・原作らしさなどは評価に値すると思います。あとは戦闘の自由度がもう少し高いとなお良かったんですが……。でも、子供の頃、充分に楽しんだ作品なので愛着はあります！