さなえの超特急 The Express Trial

† 発売当時に購入 †

のちに人気シリーズ『不思議の幻想郷』を制作した｢AQUA STYLE｣さんの作品です。この『さなえの超特急』はそのシリーズ2作目にあたります。このゲームは店頭で新品を購入しました。同人ショップで大々的にプッシュされていて、思わず誘惑に負けて買ってしまいましたねー。サウンドCDや限定特典もついていてお得感がありました。

† 安定のダンジョンと斜め上の設定 †

ゲーム内容はというと、完全に『東方』＋『シレン』！ システム的にはほとんど市販の『不思議のダンジョン』シリーズと大差ない出来で、同シリーズをプレイした経験があれば、非常に遊びやすくなっています。パッドのボタン設定も変更できるので安心。ただし、幻想郷なのにダンジョンが電車という、違和感ありまくり、ミスマッチ＆シュールな設定には度肝を抜かれましたが。

† 本家機能を忠実に再現 †

アイテムや敵は『シレン』と同じだなぁと思うものもあれば、オリジナルなものもあり、種類も豊富でした。敵キャラが原作キャラなのもいい感じです。敵グラフィックが可愛いんですよね～！ 機能面で見ても、未鑑定アイテムに名前を付けたり、保存の壺のシステムなども再現されていて、まるで実家のような安心感。

† 不思議のダンジョン上級者向け †

ただし、難易度に関してははっきり言って上級者向け。初代『トルネコ』でいうところの｢もっと不思議のダンジョン｣にいきなり投げ込まれる感じです。とにかく、どんなアイテムがあるのかもわからないのに全アイテム未識別という凶悪難度！ 初心者だとこれはちょっと厳しい……。

† 10車両目あたりから辛くなる †

一方で敵の体力面に関してはそこそこ弱めなんですが、10車両目近くになると混乱やら鈍足やら、いやらしい攻撃のオンパレードなので苦戦は必至。敵のレベルが上がると急激に強くなるのも『シレン』と同じで、こうなると一撃キルされたりするので、大いに凹みます……。

† 謎の炎で詰んでしまう †

自分は12車両目でギブアップ。なんか謎の敵から謎の炎が飛んできてやられるんですけども、なんですかね～アレ？ なんか理不尽で納得いかない～！ 同じ階に長くいるペナルティ？ 見えない敵？ 階のどこからでも攻撃できる敵がいる……？ ぐぬぬ、わからん……！

† 難しいけど完成度は充分！ †

初心者には厳しいということを除けば、特に大きな不満なし。グラフィック、音楽、ゲームの完成度共に1級品の同人ゲームでした。さすがは｢AQUA STYLE｣さん、今でも東方同人最大手クラスですが、この頃から既に凄かった！ ダンジョンが電車である必要性は謎ですが、レトロなカラーリングの高崎線を採用したところは味わい深いです。