はじめての SIM PEOPLE (シムピープル完全版)

(※プレイした範囲での感想です。)

† 想像以上の面白さ！ †

往年の世界的大ヒット作で以前から気になっていたのですが、たまたま手に入ったのでプレイしてみました。正直なところ、洋風な生活にはまったくもって縁がなく、これは自分にはどーかなーと思っていたんですが、遊んでみたら何とも中毒性のある面白さ！ 最初は6時間くらい体験してやめる予定でしたが、思わず20時間まで延長してしまいました。これは地味にハマる！！

† シムの行動を見ているだけで愉快 †

このゲームが発売されたのは2000年。当時はまだ造形の荒い3Dが多かった時代ですが、3Dポリゴンキャラが非常に滑らかに動いているのに驚き！ 身振り手振りや一挙手一投足までよくできていました。お風呂やトイレなどの仕草までリアルに再現されており、まさに生活を覗いている感じでした。指示も与えられるし、放っておいても自分で考えて行動するという見守ってあげる感もいいですね。

† 家づくりまでできる †

また、楽しみの一つがシムが稼いだお金でちょこちょこ家を増築していける点。家具も相当な数用意されており、このゲームの最大の楽しみといっても過言ではないかもしれません。置いた家具をシムが実際に使ってくれるのも嬉しい！ 壁やドアの配置まで自由なので何でもあり。自分は手の込んだ家づくりは苦手なので適当ですが、芸術肌の人は今でいう『マイクラ』のように素晴らしいアートのような空間も作れそうです。

† 慣れるまでは一苦労 †

このゲーム、進め方を知っていないと、最初がとにかくきつい！ (……あ、独身で一から家づくりを始めた場合です。それ以外のパターンはもっと楽かもしれません。) 最初の所持金は最低限必要な家財を一通り揃えただけでなくなってしまうので、そこからはシムの収入が頼り。……なんですが、収入も能力も低い序盤はとにかくお金が増えない！ せっかく貯まってきたと思ったお金も、請求書や火事、泥棒などでなくなり、ひたすら毎日忙殺される始末。貧乏暇なし……じっと手を見る……。

† これだけは知っておきたい！ †

まずは｢電話｣。絶対必須！ これがないとサービスも受けられず、友好関係も気づけず、にっちもさっちも行きません。次に｢警報機｣と｢火災報知器｣。これを設置しておくだけで、2大バッドイベントが相当防げるのでだいぶ楽。次に｢メイド｣と庭があるなら｢庭師｣。一人暮らしだと、掃除時間にかなり時間が取られるので、時給たったの10シムオリオンでこれだけ働いてくれるなら、安月給でも雇いたいところ。ピザ宅配も序盤はかなり重宝しました。

† 移ろいやすい友情と愛情 †

個人的に大変だったのが友人作り。｢ダウンタウン｣でデートすれば、それなりに友好度は上がってくれるんですが、ちょっと油断すると勝手にやりとりして、いきなり険悪状態なるのが怖過ぎる。恋人まで行ったのに、家に招待して少し目を離した隙にマイナス連発して知り合いレベルに戻ってしまった時は、本当にうなだれました。いや～なんだろう、友達を維持するってここまで大変なのかと……。ゲームで人付き合い疲れするとは～。

† 豊富に用意されたイベントは魅力的 †

生活感溢れるイベントがたくさんなのは魅力的。水漏れ、虫の発生、機器の故障、風邪、怪電話、不審者の来訪……あれ？ あんまり嬉しいイベントがないような……？ ま、まぁ、トラブル解決もプレイヤーの腕の見せ所だし、良いことばかりでないのもリアル。たまに臨時収入が入るイベントは大変有り難かったです。

† 色々な発見と徐々に豊かになる変化が楽しいゲーム †

さすがに大ヒット作だけあって、自分の洋ゲー苦手なイメージを見事に吹き飛ばしてくれたゲームでした。これは本当、時間があったらいくらでも遊んでられそうなそんな作品。やれることが多過ぎて、20時間くらいではまったく遊びきれませんでした。機会があれば、全ての追加パックが入った『シムピープル 完全版3』も遊んでみたいですね～。

今回プレイしたのは『はじめてのシムピープル』ですが、別に初心者向けという訳ではなく、タイトルが違うだけで内容は『シムピープル完全版』と同一なので、買うなら最終版の『シムピープル 完全版3』がオススメ。